別れ
眠れるようになったのもつかの間
愛犬がこの世を去った。
10年以上世話をし
本当に長いこと一緒にいたのに
何だかあっという間だったように思えた。
もうずいぶん弱っていたし
辛かっただろうからもうあの子は
苦しまなくて良くなるんだと
思えたら救われた気がした。
葬儀も行い何一つ滞りもなく
全てが終わった。
最後の最後まで家族孝行な子だった。
突然ではなくもう長くないと
分かった上での出来事であったため
気持ちの準備をする時間は十分あった。
それでも悲しく辛く
やはり涙は止まらなかった。
愛犬の死を受け止めて
過ごしているつもりだが、
まだ日が浅いせいか
時折辛さが押し寄せては泣く。
犬の散歩やご飯の時間になると
そっか何もしなくていいんだと
違和感を感じる。
そんな自分の気持ちも受け止めて
ゆっくりでも前を向けたらいいな。